kia ora

暑くなってくると髪をバッサリ切りたくなります。
そう思い立ってさっそく美容室を予約。
3,4年くらい前に出会った彼女は、以前ニュージーランドで美容師をしていたそうでNZあるあるなどいろいろ話しが盛り上がりました。
美容室の名前も「 noona 」ノーナはマオリ語で「私のもの」という意味だそうです。

マオリ族はニュージーランドの先住民で、ラグビーニュージーランド代表オールブラックスはよく知られていますが、その時踊るハカはマオリ族の民族舞踊です。
ポリネシア系の民族で目や髪も黒く、言葉の発音も日本語に似ているのでどこか親近感を感じます。
私も一年ニュージーランドを旅している時にマオリ語のあいさつ「キアオラ」とよく声をかけられました。

その旅をしていたある日、地図を見ながら気ままに車で走っているとマオリの人たちが住む町にたどり着きました。
その町の名前は「トコマルベイ」海沿いにある小さな町。
そこの小さな宿に一週間ほど滞在しました。
その宿から見える山はなぜか頂上のところだけこんもりと森になっていて、下から見てもなんだか不思議な感じがしていました。
ある日どうしても気になってその山に登ってみました。
すると頂上の森に一歩入ってみると空気がガラッと変わって、ピーンと張りつめたような透明感のある空気で、神聖な感じがしました。
怖いわけではないけれど、ザクザク入っていくところではないなと感じて木の根元に腰かけてしばらく静かにその空気に包まれていました。
なんとなくお礼を言いたい気分になってそんな気持ちを口にしながら森をでました。

森を出ると崖のように突き出したところがあって行くと目の前は海。絶景です。
果てしなく続く海を眺めているとなんだか眠くなってごろんとしていると、何か視線を感じます。
ゆっくり体を起こして振り返ってみると、近くに馬がいてこっちを見ていました。
しかも6,7頭はいます。
幸いなことにNZで馬に触れる機会があって少し慣れていたので何かコミュニケーションを取りたくて、ゆっくり馬たちの方に体を向けて腕を伸ばしてしばらく目を閉じていました。
すると、一番近くにいた一頭が近づいてきて私の手に触れてくれました。
それからは他の馬たちも安心したのか草を食みだしてリラックスしてくれた様子。
もちろん私も馬たちと何か通じた気がしてうれしくてまた寝転んで空を眺めていました。

ニュージーランド繋がりでそんなことを思い出しました。

その山から下りて近くのデイリーショップに行った時に店主に山に登ったことを話すとあの山は神聖な山で誰でも行くことはできないのだと聞きました。

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